2025年版 総合カタログ
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シクロヘキサンガス濃度 [%]00125労働安全衛生法に基づく「電動ファン付き呼吸用保護具の規格」において、有毒ガス等の環境濃度の上限が2%(アンモニアは3%)と定められています。また、厚生労働省通達「防じんマスク、防毒マスク及び電動ファン付き呼吸用保護具の選択、使用等について」(令和5年5月25日 基発0525第3号)では、防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具の指定防護係数が右表のとおり規定され、「要求防護係数を上回る指定防護係数を有する呼吸用保護具を使用しなければならない」とされています。有効に使用できる環境濃度の上限は、2%(アンモニアは3%)又は右表■破過曲線図の例 吸収缶V3/OV(防じん機能付き有機ガス用)0.100.080.060.040.02(91)120※1グラフの点線部分は、シクロヘキサン濃度0.02%(200ppm)で約91分の有効時間があることを示します。※2実際に使用される場合は、現場の温湿度等によって、破過時間(1)が変化します。240360作業環境のガスを測定して、そのガスについて破過曲線図から有効時間を算定してください。吸収缶の有効時間は、いろいろな要素(ガス濃度、温度、湿度、呼吸量等)によって大きく左右されます。一般に、ガス濃度が低い時は、有効時間が長く、ガス濃度が高い時は、短くなります。また、吸収缶を繰り返し(断続)使用する場合は、算出した有効時間よりも短くなることがあります。十分安全を考慮し、早めに交換してください。また、「吸収缶の交換の目安」も合わせて確認してください。P.124参照※指定防護係数「300」を上回ることを明らかにする書面を、●当社製品に該当する防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護●有毒ガス等の環境濃度が、2%(アンモニアは3%)を超える場合又は要求防護係数を上回る指定防護係数をもつ防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具がない場合は、送気マスク又は自給式呼吸器の使用を選択してください。注(1)破過時間:吸収缶に一定濃度の有毒ガスを連続して通気した際、通気の開始480から破過(2)までの時間 (2)破過:吸収缶に有毒ガスを通気した際、透過側から最高許容透過濃度を超える有毒ガスが漏出する現象製品に添付した場合。具を抜粋しています。から算出した濃度のいずれか低い方となります。破過曲線図の見方マスクの効果を上げるためには、次の三原則に留意する必要があります。1 確実な使用 …マスクを使用して作業していますか?作業時には、常時、マスクを確実に使用しなければ効果は上がりません。例えば、防じんマスクの場合、粉じん捕集効率99.9%の高性能マスクでも、装着していない時間が作業時間中の半分であれば、実質的な捕集効率は50%程度になってしまいます。2 確実な性能 …作業環境に適したマスクを使用していますか?確実に装着していても、マスクの性能が低ければ、効果を上げることはできません。作業環境に適したマスクを選ぶ必要があります。防じん・防毒マスクは、吸気したとき、面体内部が陰圧になります。防じんマスクの場合、大部分の空気は、フィルタで粉じんを捕集されてから面体内部に入ってきますが、若干の空気は、装着者の顔面とマスクの接顔部との隙間から、粉じんを含んだまま入ってきます。このため、顔面との密着性の優れたマスクを選ぶことが大切です。密着性を左右する最も大きな要因は、接顔体のサイズです。では、できるだけ接顔体のサイズの種類を多くして、密着性の向上に努めています。試験条件:最高許容透過濃度 シクロヘキサン5 ppm通気温度20±2 ℃通気湿度50±5 %RH通気流量60L/min破過時間(1)[分]■表 指定防護係数呼吸用保護具の種類防毒機能を有する電動ファン付き呼吸用保護具製品に添付している物質以外の破過曲線図はへお問合わせください。全面形面体半面形面体1,000300※G-PAPRを使用できる作業環境 1.酸素濃度18 %以上の環境であること。 2.常温・常湿及び常圧の環境であること。全面形面体…顔全体を覆うもの半面形面体…鼻及び口辺のみを覆うもの3 確実な密着性(フィットネス) …マスクが正しく装着されていますか?マスク密着性の大きな要因:サイズマスクの三原則

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