シ ク ロ ヘ キ サ ンガス濃度 [%]000.100.080.060.040.0240※1 グラフの点線部分は、シクロヘキサン濃度0.02 %(200 ppm)で約150分の有効時間があることを示します。※2 実際に使用される場合は、現場の温湿度等によって、破過時間(1)が変化します。80120(150)160注(1) 破過時間: 吸収缶に一定濃度の有毒ガスを連続して通気した際、通気の開始200 (2) 破過: 吸収缶に有毒ガスを通気した際、透過側から最高許容透過濃度を超える有毒ガスが漏出する現象破過曲線図は、吸収缶に添付されています。作業環境のガスを測定して、そのガスについて破過曲線図から有効時間を算定してください。(以下の「■吸収缶の有効時間の概略算定方法」参照)吸収缶の有効時間は、いろいろな要素(ガス濃度、温度、湿度、呼吸量等)によって大きく左右されます。一般に、ガス濃度が低い時は、有効時間が長く、ガス濃度が 高い時は、短くなります。また、吸収缶を繰り返し(断続)使用する場合は、算出した有効時間よりも短くなることがあります。十分安全を考慮し、早めに交換してください。② シアン化水素用、リン化水素用及びメタノール用 の吸収缶は、必ず1回使用ごとに廃棄する。③ フィルタと一体型の防じん機能付き吸収缶の場合、 ①のあらかじめ設定した使用時間に達する前であっても息苦しくなったら交換する。1. 未開封であること。2. 包装に穴あき等の破損がないこと。3. 缶体にさびや変形がないこと。4. 通常の状態(振動がなく、常温、常湿)で、直射日光の当らない製造日から 1年製造日から 2年4.の保存状態を満たさない場合は、から破過(2)までの時間(概算)新品時の能力=0.5 %×120分=60 %分残存能力=60 %分-1 %×20分-0.25 %×40分 =60 %分-20 %分-10 %分 =30 %分従って、3回目ガス濃度0.5 %の環境で使う場合は 30 % 分=60分 0.5 %製品に添付している物質以外の破過曲線図はへお問合わせください。望ましい保存状態場所に保管されていること。(保管場所の温度が50 ℃を超えると、吸収缶の包装が破裂する恐れがあります。に必ずお問い合わせください。)128 新品時の能力=2 %×50分=100 %分 これを0.5 %の環境で使う場合は 100 % 分=200分 0.5 %■破過曲線図の例 直結式小型吸収缶X/OV(有機ガス用)■吸収缶の有効時間の概略算定方法 ①ガス濃度が一定の時(例) ガス濃度2 %で破過時間50分の吸収缶を、 ガス濃度0.5 %の環境で使う場合の有効時間は?① 使用した時間を正確に記録し、 あらかじめ設定した使用時間を目安とする。現場のガス濃度(平均値)を測定し、破過曲線図から破過時間を求めた後、十分安全を考慮した使用時間を目安として交換します。有機ガス用吸収缶を2種類以上の有機ガスが混在している環境で使用する場合は、最も沸点の低いガスに対する破過時間を基準として、使用時間を定めておけば、安全です。1.有毒ガス等の危険性を感知できないおそれがあるため、臭気の感知を吸収缶の交換の目安にしないでください。2.使用中にガスの臭気や刺激を感じたときには、直ちに使用を中止してください。吸収缶の種類望ましい保存状態において、 製造日から 2年ただし、メタノール用及びエチレンオキシド用は、 直結式小型望ましい保存状態において、 製造日から 5年製造日から 2年ただし、臭化メチル用は、 また、直結式吸収缶615シリーズは、 直結式隔離式試験条件:最高許容透過濃度 シクロヘキサン5 ppm通気温度20±2 ℃通気湿度50±5 %RH通気流量30L/min破過時間(1)[分]保存期限 ②ガス濃度が変わった時(例) ガス濃度0.5 %で破過時間120分の吸収缶を 1回目ガス濃度1 %の環境で20分使用し、 2回目 〃 0.25%の環境で40分使用した吸収缶を 3回目 〃 0.5 %の環境で使う場合の有効時間は?いずれかを満たさない場合には廃棄してください。「破過曲線図の見方」と「吸収缶の有効時間の概略算定方法」(一酸化炭素用吸収缶には、適用できません。)吸収缶の交換の目安いずれも完全な方法ではありませんが、現場の状況によっていずれかを、あるいは複数の方法で判定してください。未使用吸収缶の保存期限■未使用吸収缶の保存期限
元のページ ../index.html#129