防護手袋
防護手袋とは、作業者の手や手首上部を、化学物質、切創等の災害から守る目的で作られた手袋です。危険有害因子から手を保護するため、適切な防護手袋を選択し、正しく使用する必要があります。
シゲマツでは、化学防護手袋、耐切創手袋、背抜き手袋を取扱っています。
化学防護手袋 |
化学防護手袋は、酸、アルカリ、有機薬品、その他の気体及び液体又は粒子状の有害化学物質を取扱う作業に従事するときに着用し、化学物質の透過及び/又は浸透の防止を目的として使用する手袋です。 |
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耐切創手袋 | 耐切創手袋は、切創事故から手を保護するための手袋です。 刃物を扱う作業、ガラスや鉄板を扱う作業等で幅広く使用されています。 |
背抜き手袋 | 背抜き手袋は、掌部分にゴム等の滑り止め加工を施した手袋です。 運送作業や組立作業等で幅広く使用されています。 |
耐切創レベル
EN 388:2016「Protective gloves against mechanical risks」
欧州規格EN 388:2016では、保護手袋の機械的物性強度を6項目で評価しています。
EN 388:2003から2016に改正され、新たに⑤⑥が追加されました。
性能レベル
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試験方法 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 | レベル5 |
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①耐摩耗性[回数]※1 | 100 | 500 | 2,000 | 8,000 | - |
②耐切創性[指数]※1 | 1.2 | 2.5 | 5.0 | 10.0 | 20.0 |
③引裂強さ[N]※1 | 10 | 25 | 50 | 75 | - |
④突刺強さ[N]※1 | 20 | 60 | 100 | 150 | - |
試験方法 | レベルA | レベルB | レベルC | レベルD | レベルE | レベルF |
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⑤EN ISO耐切創性[N]※1 | 2 | 5 | 10 | 15 | 22 | 30 |
⑥EN 衝撃保護性 | P又はF※2 |
- 試験未実験又は不適合の場合、Xと表示します。
- P:PASS(合格) F:FALE(不合格)
耐切創レベル
耐切創性の試験方法は、2種類あります。(蒸気②⑤参照)
耐切創性[指数]
対象布を測定台に固定し、5ニュートン[N]の荷重で回転刃を動かし、貫通するまでの往復回数を測定します。
これを標準布と交互に測定して、評価値を算出し、耐切創性を5段階(レベル1~5)で示します。
EN 388:2016では、試験刃を鈍化させる手袋について、EN ISO 13997の耐切創性の試験でも評価することが義務付けられました。
測定機器
EN ISO 耐切創性[N]
2016年に改正されたEN 388:2016では、上記に加えて、実状に合わせたEN ISO 13997の耐切創性の試験方法が追加されました。対象布を測定台に固定して、試験刃を用い、20mm長を切断するのに必要とされる切断荷重・ニュートン[N]を算出します。
その算出結果から、さらに測定を行い、耐切創性を6段階(レベルA~F)で示します。
測定機器
ゲージ
編機の針の密度を表す数で1インチ(2.54cm)の間に針が何本あるかを表し、数字が大きいほど網目が細かくなっていきます。
手袋の厚みは、糸の種類にもよりますが、一般的にゲージ数が小さいほど厚く、ゲージ数が大きいほど薄くなります。